BRP

BRPの歴史

BRP、正式名称は「ボンバルディア・レクリエーション・プロダクツ」は、カナダのメーカーです。
日本ではバイクのメーカーというイメージはあまり持たれていないかもしれませんが、日本のバイク好きの間でもよく知られたユニークなモデルを多く夜に送り出しているメーカーでもあります。

BRPは1942年、ジョゼフ=アルマンド・ボンバルディアによって設立。
この創立者は、もともと席上を走るための車を作るための特許を取得していました。
そんな技術力を活かして世界初のスノーモービルを開発・販売したことで、その名前が世界中で知れ渡るようになりました。
現在でもスノーモービルの分野では世界でもトップクラスのシェアと実績を誇っているほか、水上バイクの分野でも高い評価を得ています。

バイクメーカーというイメージはあまり持たれていない、というのもこうした同メーカーの特殊な歴史によるものです。
もちろんバイクの製造も行っており、他のメーカーにはない非常にユニークな発想、デザイン、そして技術のモデルを続々と世に送り出しています。

BRPで作られるバイクの特徴とは?

BRPで作られるバイクは特徴だらけといってもよいくらいなのですが、とくに日本のバイク好きの間で高い評価を得ているのがトライク(3輪バイク)です。
3輪らしいパワフルなエンジンに快適性を兼ね備えた同メーカーのトライクは、「バイクともスポーツカーとも違う」とも評される独自の乗り心地が世界的な名声を得ています。

しかもこのトライクは自動車の免許でも運転することができるため、バイク好き以外の人たちの間でも「アウトドアに向いたバイク」と人気を得ています。
バイクに自動車の技術を採用している点がBRPのバイクの大きな特徴となっており、トラクションコントロールシステム、セミオートマチックトランスミッション、スタビリティコントロールシステム、ダイナミックパワーステアリングなど同メーカーの目玉とも言える先進技術が導入されています。

BRPを象徴するバイク

このメーカーをするバイク好きの多くはBPRのバイクと言えば、「BRPカンナムスパイダー(Canm-Am Spyder)」を連想するというほどこの名機が同メーカーの象徴として広く知られています。
これはトライクの一種で、「オープンカーよりもオープン」をコンセプトに作られています。
このカンナムスパイダーではハンドル側にブレーキレバーがついていない、リバースギアがついているなどまたがったときに足を地面につける必要がない仕様になっているのが大きな特徴となっています。
それによって安定感が得られるのはもちろん、バイクのようなオープンな環境で車のように乗り心地が得られるメリットを引き出すことに成功しています。

かなりユニークな特徴を備えたモデルが多いため、日常的にはあまり縁が無いメーカーかもしれません。
しかしバイク好きにとっては、一度は乗ってみたいと思わせるような魅力を持っているのは間違いないでしょう。