Moto Guzzi(モト グッツィ)
Moto Guzziの歴史
Moto Guzzi(モト グッツィ)は、イタリアのバイクメーカーの中でも最古のメーカーとして知られています。
1921年に創立されたこのメーカーは、第1次世界大戦の前にレーシングライダーとして活躍したジョバンニ・ラヴェッッリ氏とバイクエンジニアだったカルロ・グッツィ氏、そして大富豪のジョルジョ・パローディ氏が戦地で偶然出会い、戦後イタリアにもどってメーカーを創立したことで誕生しました。
創立時に作られたメーカーのエンブレムにはイタリア空軍の象徴である鷹が刻まれており、現在でも同じロゴがメーカーの象徴として採用されています。
もともとはバイクレースを前提とした開発製造がおこなわれていたMoto Guzziでは、戦後はレース車と並行して街中走行するための実用車の開発販売も始めました。
1950年代には50cc~175ccという小型バイクの開発もスタートし、他の小型バイクと比較すると圧倒的に洗練された都会的な雰囲気を持つバイクとして高い人気がありました。
Moto Guzziが作るバイクの特徴
Moto Guzziが作るバイクは、大きく分けて2種類のエンジンがあります。
どちらも縦置きタイプのV型二気筒エンジンなのですが、排気量が多いバイクモデルに対しては1965年に発売開始となったV7タイプのエンジン、そして1970年代から90年代にかけて中型排気量バイクのために開発されたV35エンジンどちらかを積んでいるという点が特徴です。
これらのエンジンはどちらも見た目は同じですが、内部構造が大きく異なっており、エンジンの構造や採用されているパーツなども異なります。
現在Moto Guzziからラインナップされているバイクは、大型の排気量よりも排気量を抑えた中型エンジンを搭載する傾向があります。
Moto Guzziの象徴的なバイク
Moto Guzziの中でも象徴的なバイクモデルと言えば、V7スペシャルエディションではないでしょうか。
Moto Guzziが持つ伝統的なレトロ感を出しながらも、スポーツバイクとして格好よく凛としたシルエットを誇るこのバイクは、パフォーマンス性においてもデザイン性においてもバイク業界トップレベルを誇ります。
特にアグレッシブなデザインに仕上がることに焦点を置いた設計デザインとなっており、ディテールにも徹底的にこだわっている点が特徴です。
例えば搭載しているミラーはカフェレーサータイプを選んでいたり、エキゾーストシステムにはArrow社のものを採用し、ショックスプリングにはイタリアの情熱的な雰囲気を醸し出すレッド色を採用しています。
ボディ全体は光沢を抑えたマットブラックに仕上げており、とても個性的で大胆な雰囲気を醸し出しています。