VICTORY(ヴィクトリー)
VICTORY(ヴィクトリー)の歴史について
VICTORY(ヴィクトリーモーターサイクルズ)はアメリカのバイクメーカーです。
日本ではあまり知名度はありませんが、アメリカではトップクラスの売上・実績を誇るブランドでもあります。
その歴史はまだそれほど古くはなく、1998年、アイオワ州で現在の名称で誕生しています。
創立当初から高い評価を受けており、翌年には早くも量産モデルの「V92C」がサイクル・ワールド誌の「クルーザー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、全米のバイク好きの間でその名前が知れ渡るようになりました。
2022年には新たに開発したエンジン「フリーダム 92ci Vツインエンジン」を市場に投入、さらに翌年発表の「ヴィクトリー・ベガス」でクルージング・ライダー誌の「2003年バイク・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
その後もさまざまな賞を受賞しており、まだ30年足らずの歴史にもかかわらず今やアメリカを代表するモーターサイクルブランドの地位を不動のものにしています。
日本でも2013年に正規販売が行われるようになりましたが、残念ながら2017年には正規販売ディーラーからブランド終了の発表が行われました。
このように、まだ日本では十分な評価が得られていない面も持っています。
VICTORYで作られるバイクの特徴とは?
クルーザーバイクでとくに高い評判を得ており、日本人のバイク好きから見ると「いかにもアメリカン!」な雰囲気と魅力を備えているのがこのVICTORYのバイクの特徴と言えるでしょう。
一見するとハーレーダビッドソンを連想させますが、そこにモダンなテイストを加えた独自性を備えている点が高い評価を得ています。
ハーレーダビッドソンのクラシックなスタイルに、モダンで先鋭的にスタイルを加えたような印象でしょうか。
パワフルでありながらエッジが聞いている、どこか懐かしくも新しい新鮮な感覚を備えたバイクを次々と世に送り出しているバイクメーカーです。
VICTORYの象徴的なバイク
やはりこのメーカーを広く世に知らしめた「V92c」を挙げるべきでしょう。
量産型でありながらも個性的なデザインを備えたこのバイクは、その後のVICTORYの礎を築いたと言えます。
また、新技術を続々と投入してきたのもVICTORYの大きな特徴であり、2008年にはローライダーカテゴリーにおいてもっともシートの低いバイクとして作られた「ベガス・ロウ」が大きな話題となりました。
カスタムではハーレーダビッドソンの車高を低くする人も見られますが、このベガス・ロウはそんなローライダーの要望に応えるバイクと言えるでしょう。
そのほかでも、2004年の「Vツイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したキングピン、2006年のフォーブス・ドットコム「ベスト・アメリカン・バイク」を受賞しした「ベガス・ジャックポッド」なども「いかにもアメリカンな」VICTORYを象徴するバイクとして挙げることができるでしょう。